『東京優駿』の展望

 明日の東京メーンレースは日本ダービー(GI)にゃん。

 昨年はディープインパクトという絶対的な馬がいたにゃんが、今年は中心馬不在。群雄割拠の戦国時代とでもいうか、上位7番人気くらいまでならどの馬が勝ったとしてもおかしくはないにゃん。

 まあ去年は去年で難しいレースだったにゃんよ。ディープインパクトが一着だとしても、二着は何なのか? インティライミは有力だったにゃんが、ダービーの二番人気馬ほど買いにくいものはなかった。シックスセンスだって強いのか強くないのかハッキリしていない時期だったにゃんし、人気薄の突っ込みがあったとしてもおかしくはなかった。
 しかし、ディープから手広くいっても儲からない。相手を絞るか、それとも手広くいくのか。それとも単勝にドカンといくのか。まぁ、結局は順当な結果に落ち着いたわけにゃんがね。

 しかし、今年は本当に難しい。例年ダービーと言えば順当に行けばこの馬というのが必ず一頭はいて、それは大抵において一番人気に支持されてきたにゃんよ。それが今年はいない。

 前日での一番人気はメイショウサムソンにゃんが、この手の馬は人気薄でこそ買えるタイプ。順当にいけばこの馬、という感じがしないにゃんよ。勿論、強いことは強い。皐月賞はフロックではないにゃん。それはスプリングSの勝負根性や皐月賞での好位差しを見ても明らか。距離伸びても問題はなさそう。

 ただ騎手が経験に乏しいのがネック。ベテラン石橋とは言え、これまでGIの舞台ではほとんど活躍なし。今回は人気でガッチリマークされるのは間違いないにゃんから、皐月賞のような好位差しを狙うとなると、他の馬に差されてしまうのではないかと思うにゃん。着差を付けて勝つタイプではないことから、その辺りも心配。馬の勝負根性はもの凄いにゃんが、ダービーを勝てるのかというとどうなのか? 一部でテイエムオペラオーっぽいという声が聞かれるにゃんが、そのテイエムオペラオーはダービーで三着。

 勿論、がんばって欲しいところではあるにゃん。ベテランジョッキーが新馬の頃から手綱を取り続けてきたメイショウサムソン。人馬一体のこのコンビにダービーの称号を手に入れて欲しい気持ちは強くあるにゃん。勝ったら勝ったで文句なし。祝福したいところにゃん。

 ただ勝負の世界はそれとは別。スプリングS皐月賞と人気薄で勝ってきたメイショウサムソン。人気薄で連勝した馬が人気になった場合、大抵は危険シグナルを発するにゃん。だから、逆らう。

 二番人気、フサイチジャンク
 恐ろしいことに、前々日では一番人気。重賞未勝利の馬がダービーで一番人気するとは、凄い時代になったものにゃん。これがテレビの凄さか。

 そんなフサイチジャンク。馬体は素晴らしいにゃんが、正直よくわからない(笑) よく皐月賞の三着馬はダービーを勝つとか言われているにゃんが、その過去の三着馬達のような雰囲気がフサイチジャンクからは感じられない。タイガーカフェの全弟というのもなんだか。タイガーカフェ皐月賞で二着。ダービー惨敗。フサイチジャンク皐月賞三着。ダービーははたして?

 それに武豊を確保できなかったのは痛いところなのではないか。あの時、なぜスプリングSを使わなかったのか。それは……鞍上(武豊)が確保できなかったからだろうなあ(笑) 岩田が駄目とは言わないにゃんが、ケチついた点は良くない。弥生賞か、スプリングSの時点から岩田を乗せておけば良かったのに、というのは結果論なのかにゃー。

 三番人気、アドマイヤムーン
 そんな武豊がチョイスした馬がこちら。ダービーでムーンを選択した時に「弥生賞に乗ったときから、クラシックはこの馬でと思っていた。青葉賞を勝ったアドマイヤメインに乗るという選択もあったが、皐月賞に乗った馬を簡単に替えるというのもどうか」。言ってることは正論。ただそれなら、そういうことはもうちょい早く言ってくれと(笑)。勿論、武豊は悪くないにゃんがね。悪いのは武豊中心主義になっている陣営というか。

 ただ、そんなアドマイヤムーンも元々は本田優が乗っていたことを忘れてはならないにゃん。当時、数々のお手馬がいた武にクラシックで乗って貰う為に共同通信杯弥生賞と異例のローテを組ませた陣営。結果、武豊を確保することはできたにゃんが、そういう使い方の反動がでるのがダービー。

 四番人気、アドマイヤメイン
 きさらぎ賞後の500万下で逃げ馬として覚醒して以降は三連勝という実力馬。ただ鞍上がよりにもよって先生。オレハマッテルゼやアサヒライジングの乗り方を見る限りでは問題ないにゃんが、マイネルスケルツィのような乗り方になってしまう可能性は充分にあるわけで。

 ただ青葉賞の競馬をすれば普通に勝てるのではないかと思うにゃん。今の府中は逃げ馬天国。枠も悪くないにゃんし、内ラチ沿いの馬場の良いところを通っていけば普通に勝てる気がするにゃん。

 五番人気、ドリームパスポート
 様々なしがらみ、思惑、運命が渦巻く今回のダービーで、一番の被害に遭ったのがこの馬ではないかと思うにゃん。途中までは安勝を確保しながらも、皐月賞ではキャプテンベガを選択されてしまう。なんとかデムーロを確保するも、騎乗停止により白紙に。そこでお鉢が回ってきたのが高田。それまで平地重賞で連対経験なしの凡騎手。しかし高田は、騎手人生で最高の騎乗とも言える乗り方で皐月賞二着に持ってきたにゃん。あれは感動したにゃんよ。見事にチャンスを生かしたにゃん。が、なぜか今回の鞍上はなぜか四位。

 高田でいいにゃん、と思うのは背景とか全く知らない素人の戯言なのかにゃー。四位もスーパーホーネットというお手馬がいながら、こちらに乗ってくるんだものにゃー。なんだかにゃー。

 ま、個人的には危険な人気馬だと思うにゃんよ。スプリングSや、皐月賞を見る限り、一瞬の切れ味タイプとでも言うか。サクラプレジデントに被るものがあるにゃん。ダービーを走り切れるタイプではないかにゃーと。

 六番人気、マルカシェンク
 順調にいっていたら、一番人気になって「順当ならこの馬」と言われていたと思うにゃん。ただ途中で骨折。戦線離脱。

 京都新聞杯は展開に泣かされたにゃんが、今回はどうなるのか。ただあの面子であれだけ負けたというのは、これはもう度外視しても良い気はするにゃん。スイープトウショウ都大路Sとでも言うか。

 七番人気、サクラメガワンダー
 デビューから七戦。全てのレースで最速の上がりを出しているという俊足馬。乗り方一つでどうにでもなってしまいそうな雰囲気は持っているにゃん。ザッツザプレンティな位置づけというか。内田博も皐月賞で馬の感触は掴めたと思うにゃんし、巻き返してきそうな感じ。

 八番人気、ジャリスコライト
 朝日杯の一番人気馬。朝日杯の一番人気馬といえば名馬揃いにゃんが、それは大抵は古馬になってから活躍しているにゃんよね。だから、ジャリスコが活躍するのも来年辺りからか。

 前走はそんな仕上げていなかったっぽく、馬券を買っていた身からすればいい迷惑にゃんが、今回は結構仕上げているっぽいにゃん。ただ、戦ってきた相手が弱い。横の比較で考えると買える馬ではないにゃんよ。妙な穴人気をしている感じ。

 九番人気、トーホウアラン
 とくには。

 十番人気、フサイチリシャール
 あと1〜2戦で壊れるとみたにゃん。

 十一番人気、ロジック。
 幸が厩舎のゴルフコンペで鞍上を獲得したってのは本当のかにゃー?(笑)

 十二番人気、アペリティフ
 わからないにゃん。

 十三番人気、ヴィクトリーラン
 どうして安勝がこの馬に乗っているのか。

 十四番人気、エイシンテンリュー
 無理。

 十五番人気、トップオブツヨシ
 なし。

 十六番人気、パッシングマーク
 なし。

 十七番人気、ナイアガラ。
 自己条件戻ったら狙いたいにゃんね。

 十八番人気、スーパーホーネット
 もうちょい上の人気でも良いと思うにゃん。


 以下は展望。
 取り敢えずアドマイヤメインは行くと思うにゃん。というかいかないと話にならない。早いペースで逃げてそのまま押し切る作戦を取る筈。当然、逃げ有利ではあると思うにゃんが、そんなことは騎手もわかっている。捕まえにいくにゃん。というわけで、逃げるメインを捕まえられる差し馬に食指が動く。

 本命はマルカシェンク。前走を見る限り、骨折明けで出来が落ちていたとかいうのはなさそう。展開に泣かされたというブラインドのお陰で人気はかなり落ちてお買い得。相手は当然、メイショウサムソン。単穴に同じく差しのサクラメガワンダー

 ◎マルカシェンク
 ○メイショウサムソン
 ▲サクラメガワンダー
 ×アドマイヤメイン
 ×アドマイヤムーン
 ×フサイチジャンク
 ×ジャリスコライト

 馬券は◎の単勝を10000円、◎からの馬単、◎−○▲を2000円ずつ、◎−×を500円ずつ、三連単フォーメーション一着馬◎、二着馬○▲、三着馬○▲×の10点を500円ずつ、合計21000円。

 ではでは。